【命を解く】心をこめて 「いただきます」「ごちそうさま」

 

食肉加工センターの坂本さんの職場では毎日たくさんの牛が殺され、その肉が市場に卸されている。

牛を殺すとき、牛と目が合う。

そのたびに坂本さんは、

「いつかこの仕事をやめよう」

と思っていた。

 

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ある日の夕方、牛を荷台に乗せた一台のトラックがやってきた。

「明日の牛か…」

と坂本さんは思った。

しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。

不思議に思って覗いてみると、10歳くらいの女の子が、牛のお腹をさすりながら何か話し掛けている。

その声が聞こえてきた。

「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ……」

坂本さんは思った、

(見なきゃよかった)

女の子のおじいちゃんが坂本さんに頭を下げた。

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